出世する階段、「出世の石段」愛宕神社紹介
東京都港区に位置する、仕事運上昇の神社「愛宕神社」。
登ると出世すると言われている「出世の石段」で有名な神社です。
今回は神社の概要、「出世の石段」の歴史をご紹介いたします。
愛宕神社 とは
愛宕神社って読めた人いる?
あいせき神社かな?
男性がお賽銭おごらないといけないのかな?
はい、恥ずかしながら筆者は「愛宕神社」を読むことができませんでした。
読めそうで読めない、この「愛宕」という漢字、一体何と読むのでしょう?
正解は、、
”あたご”神社と読みます。
愛宕神社は、
- 徳川家康公の命により防火の神様として祀られた(1603年創設)
- 標高26メートルの愛宕山の山頂にある
以上の歴史・自然的背景があります。
ちなみに愛宕山は23区内で自然の地形としては一番高い山だそうです。
愛宕神社は火災嫌だ!ってなって建てられたんだね
愛宕山の標高は23区内で一番高いんだ!
そんな高い愛宕山を登るための「出世の石段」という、超急斜面かつ長い階段が境内にあります。
「出世の石段」を上ることで、その名の通り出世できると言われています。
この階段こそが仕事上昇スポットなのです。
写真じゃ伝わらない急こう配、、
「出世の石段」実際に登ったけど、息が、、
なぜ、この階段には「出世の石段」という名前が付いているのでしょうか?
それには歴史があるのです。
出世の石段の歴史
みなさんお待ちかね、出世の石段の歴史をご紹介いたします。
時は寛永11年、江戸三代将軍、家光公が将軍家の菩提寺である芝の増上寺にご参詣のお帰りに、ここ愛宕神社の下を通りました。
折しも春、愛宕山には源平の梅が満開。家光公は、その梅を目にされ、 「誰か、馬にてあの梅を取って参れ!」と命ぜられました。
しかしこの愛宕山の石段はとても急勾配。歩いてのぼり降りをするのすら、ちょっと勇気が必要なのに、馬でこの石段をのぼって梅を取ってくることなど、とてもできそうにありません。
下手すれば、よくて重傷、悪ければ命を落としそう。家臣たちは、みな一様に下を向いております。
家光公は、みるみる機嫌が悪くなり、もう少したてば、怒りバクハツ!というそのときに、この石段をパカッ、パカッ、パカッとのぼりはじめた者がおりました。家光公。その者の顔に見覚えがありません。「あの者は誰だ」
近習の臣に知る者はありません。
「おそれながら」
「おう」
「あの者は四国丸亀藩の家臣で曲垣平九郎(まがき・へいくろう)と申す者でございます」
「そうか。この泰平の世に馬術の稽古怠りなきこと、まことにあっぱれである」
平九郎は見事、山上の梅を手折り、馬にて石段をのぼり降りし、家光公に梅を献上いたしました。
平九郎は家光公より「日本一の馬術の名人」と讃えられ、その名は一日にして全国にとどろいたと伝えられております。出典:「愛宕神社トリビア」http://www.atago-jinja.com/trivia/
ざっくりと説明するとこうなります。
誰か、馬にてあの梅を取って参れ!
と命ぜられました。しかし、
むりっすよー
家来たちは急な階段に怖がって登れません。
家光公は、みるみる機嫌が悪くなり怒りバクハツ!
えー家光ご立腹よー
そのときです!
この石段を
パカッ、パカッ、パカッ
とのぼりはじめた者がおりました。
あの者は誰だ!
「あの者は四国丸亀藩の家臣で
曲垣平九郎(まがき・へいくろう)と申す者でございます」
そうか。この泰平の世に馬術の稽古怠りなきこと、まことにあっぱれである
登れちゃった!梅どーぞ!
平九郎は見事階段を登り切り、家光公に梅を献上いたしました。
その後、平九郎は家光公より「日本一の馬術の名人」と讃えられました。
石段を登って以来、出世コースに乗りました
以上が「出世の石段」の歴史になります。
実際登ってみると分かるのですが、かなり急です。筆者は手すりをつかまって一段一段登るのがやっとでした。
それを馬に乗りながら登るというのは常人ではありません。おそらく、この石段に登らなくても、それほどの実力者ならばいずれ出世していたのではないでしょうか。。。
おうまさんもすごいな!
愛宕神社の御利益
愛宕神社は防火・出世以外にもご利益があります。
愛宕神社の御利益は以下の通りです
- 火に関するもの、防火、防災
- 印刷・コンピュータ関係
- 商売繁昌
- 恋愛、結婚、縁結び
ん?印刷・コンピュータ関係?と思った方、私もそう思いました。
ここの神社の近辺にたくさんのオフィスがあるので、印刷・コンピュータ関係の御利益は
ニーズがありますね。
以上のご利益をもたらしてくださるメンバーは以下の通りです。
【主祭神】
火産霊命(ほむすびのみこと)〈火の神〉
【配祀】
罔象女命(みずはのめのみこと)〈水の神〉
大山祇命(おおやまづみのみこと)〈山の神〉
日本武尊(やまとたけるのみこと)〈武徳の神〉
将軍地蔵尊・普賢大菩薩
防火、仕事運上昇以外にもご利益があるなんて、、
ありがとうございます!
愛宕神社へのアクセス
今回のご紹介で愛宕神社に行って「出世の石段」に登りたい!
と思った方はぜひ登ってみてはいかがでしょうか?
- 東京メトロ日比谷線「神谷町駅」より徒歩5分
- 東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」より徒歩8分
- 都営三田線「御成門駅」より徒歩8分
- JR「新橋駅」より徒歩20分
- 都営バス 渋88(東京駅八重洲口~渋谷駅)「虎ノ門三丁目」下車
- 東急バス 東98(東京駅南口~等々力)「愛宕山下」下車
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