箱根の絶景庭園「吉池旅館庭園」に行ってきた話
箱根湯本駅から徒歩7分の場所に位置する「吉池旅館庭園」に行ってきました。4つ星ホテル吉池旅館の敷地内にある庭園です。景観がすばらしいだけではなく広さはなんと一万坪もあり、一周歩くだけで大満足の見ごたえです。箱根の数ある観光スポットの中で、こちらの庭園は個人的に超おすすめです。
というこで「吉池旅館庭園」の紹介を写真メインで行っていきます。
こころ安らぐ景観
吉池旅館庭園の魅力は何と言っても庭園としての美しさです。園内には川、池、木々、草花がごく自然に調和していて、園内を歩くだけで日ごろの悩み、不安がすっと抜けていくような心地です。
吉池庭園の木々や草花
計算された庭園計画による素晴らしい景観を持つ吉池庭園は、木々や草花で優美に溢れています。これだけたくさんの植物があっても、全体としてのまとまりがあり、一つの作品のように感じることができます。それは一つ一つ丁寧にカットされた木々や草花によるものです。互いに打ち消しあうことなく、尊重しあうかの如くそこに存在しています。生えすぎるわけでもなく物足りないわけでもない、絶妙なバランスで生えている草木を目の前にして私は時間という概念をこの世から排除したいとも感じました。
吉池庭園の池へと流れる川
池へと流れる小さな川は、庭園のすぐ横を流れる「須雲川」から取り入れています。まるで庭に本当の川が流れているようで、「自然そのもがそこにある」ような感覚です。
水の流れる音、草木が風で揺れる音、この庭園が奏でる極上のサラウンドを耳だけでなく体で感じ取ってみて下さい。現代社会ですり減った私たちの心を癒してくれるでしょう。
吉池庭園の池
「須雲川」から取り入れることで出来上がる池は7つもあります。そしてこれらの池にはおよそ500匹もの鯉が泳いでいます。鯉だけでなくニジマス、蛍、カニも生息していて、たくさんの生き物たちを見ることができます。
ここにいる鯉たちは私たちの想像する一般的な鯉とは何やら違うように感じます。歴史ある吉池旅館の環境ホルモンを存分に教授しているためか、餌に群がる鯉に強欲な印象は一切なく、心の余裕さすら垣間見えました。
アクセス
吉池旅館へのアクセスです。箱根湯本駅からは結構近いですが、道中に商店街という誘惑があるので着くまでに時間が掛かるかもしれません。
さいごに
庭園は1万坪もの面積を有しているため、様々なルートを歩くことが出来ます。そのため、庭園は沢山の顔をのぞかせます。全身で庭園を味わってあなただけが知る庭園の顔を探してみて下さい。
以下、庭園散策後の感想です。
この庭園で”心洗われた”体験をすることができました。
私は俗にいう社会不適合者だと感じています。他人に対して恐怖心があり常に相手が何を考えているのか、嫌われていないか、などということが脳内を巡るのです。結果的に人と関わるのがあまり好きではなくなってしまいました。（わずかの親友、家族は別ですが）
この庭園を散策している間は日常の悩みや不安がどうでもよくなったのです。生物学としての人間に一瞬なれたからかもしれません。もっとシンプルでいいんだなと。庭園の草木、風、水の流れ、生き物のように、流れに身を任せシンプルに生きる彼らを見ているとそのように感じたのです。
私たちは常日頃、合理的に生きるために必死です。頑張るのはもちろん結構なのですが、完ぺき主義では気持ちが疲弊してしまいます。たまに自然に身を置いて、生物学的な人間に戻ってみると悩んでいることを客観視できて、心が少し楽になるかもしれません。
コメント